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調和的でサスティナブルな社会・経済システムとは?変化の激しい世界で歩きながら考える。

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

互恵社会と生贄文化

インカ社会は互恵制度に基づいていた。それは、インカ帝国の征服・支配方法にもあらわれている。 王は、征服した集団の指導者に、ふんだんに贈り物を与える。征服された側は、それに対して拒否も出来なければ、等価の返礼をすることも許されず、服従すること…

インカ帝国の統治システム

時代的にはかなり新しいにもかかわらず、インカ文明の資料は豊富とはいえない。 その理由の一つは、もちろんスペイン人による征服、虐殺、略奪による。かれらは、王を人質に帝国中から黄金の品を集めさせ、それらを全て溶かして金塊にしてしまった。彼らの太…

文明とは衰えるもの

上野の国立科学博物館で開催されている「インカ帝国展」を観に行ってきた。 インカ文明はスペイン人によって破壊と略奪の限りを尽くされたせいか、きらびやかな装飾品などの大きな目玉となる展示物はなかった(ミイラくらい)。でも個人的には、知りたかった…

被災地から聞こえる胎動

「税をめぐる妄想」シリーズを書き上げるあいだに、3月11日の毎日新聞に掲載された社説を見つけた。 『社説:震災1年/7 未来のために 「NPO革命」を進めよう』政府の復興政策がなかなか進まないなか、全国からの寄付、ボランティア、地元のNPO活…

サービス納税 (税をめぐる妄想 4)

景気後退で経済の縮小傾向が続けば、資格や技能を持っていても仕事がない、就職できない人が増える。あらたに資格を取ったり、技能を身につけるインセンティブもなくなるので、労働力の質と経済的競争力のさらなる低下を引き起こす。 そのような負のスパイラ…

安否確認システム

今日で、東日本大震災から1年になります。 あらためて犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災されたみなさまと、そのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。2011年3月11日に発生した東日本大震災による死者行方不明者は、1…

ボランティア納税 (税をめぐる妄想 3)

まぁ、呼び方は「労働納税」でも「サービス納税」でも、何でもいいんだけど、、、 私が、先に書いた物品納税より、さらに納税者と国・自治体双方にメリットがあると考えているのが、この奉仕活動による納税だ。工夫次第で、国や自治体が行っているさまざまな…

税をめぐる妄想 2

現代人にとって、税をお金で納めるのは当たり前だが、歴史的に見ればけしてそうではない。 近代になるまで、農村部の庶民の生活は自給自足に近く、日常的にお金を使うことはほとんどなかったのではなかろうか。税も、国や領主によって、取れるかたちで徴収さ…

そりゃいつかは噴火する

1月下旬頃から、富士山噴火の前兆現象がマスコミやネットで話題になっており、いろいろな憶測が飛び交っている。 それに反応してか、気象庁が問題となった現象の一つについて、噴火との関連性を否定する説明をわざわざ発表したようだ。 「富士山で湯気、噴…