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調和的でサスティナブルな社会・経済システムとは?変化の激しい世界で歩きながら考える。

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

バーチャルウォーターと食糧危機

「バーチャルウォーター」という言葉をご存知だろうか? 日本は山や森林が多く、気候も梅雨、台風など雨が多い。日本は他国と比べて水資源が豊富で、量的な問題はほとんどない。私たちの多くはそう考えているのではないだろうか?だが、日本は食糧の多くを輸…

再び水の話

水の話に戻る。 地球上にある水の97.5%は海水で、2.5%が淡水だそうだ。さらに、その淡水のうち、69.5%が永久凍土や氷河なので、人間が利用できる水は残りの30.5%、つまり地球上の水のたった0.8%しかないということになる。これは20…

「推奨」が「命令」に変わってからでは遅い

私の勤務先(欧州系企業)が、「当面中国への渡航(香港を除く)は推奨しない」という方針を固めた。 香港を対象外とした理由は、アジア・パシフィック地域のヘッドクォーターがあるため、マネージャー以上の人間は、ことあるごとに香港オフィスに出向かない…

今も昔も水は命

雨不足で首都圏の水甕であるダムの貯水量が減っている。 折しも『環境の文明史』(洋泉社新書)を読み返し、人類にとっていかに水資源が重要か再認識した。水をめぐるトラブルは、紀元前、おそらく人類が農耕を始めた頃にはすでにあり、今日までずっと続いて…

のび太国の経済政策

結局、国家と経済の関係はどうあればよいのか?という問題は、以前記事で引用したジョン・マクミラン氏の言葉にある通り、誠実に答えようとするほどシンプルには答えられなくなる。氏が言うように、国家は国民の命と安全を守るため、利潤では支出を賄えない…

シマと国家とマフィア、そして企業

ニュースを見ながら、シマをめぐって争うところも国家とマフィアは似ているなぁなどと思う。 両者とも地所・縄張りが資本なのだ。企業も土地を使うが、(生産などの手段として以外は)特定の土地を占有し続けることに関心はない。商人は本質的に遊牧民で、そ…