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調和的でサスティナブルな社会・経済システムとは?変化の激しい世界で歩きながら考える。

2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

税をめぐる妄想 1

日本ではこのところ、現政権による消費税率引き上げが問題になっている。 租税の起源はよくわからないが、古代文明の時代から、穀物、労働、兵役など、何らかのかたちで租税は徴収されていた。記録に残っていない、いちばん古い税の起源はどんなものだろう?…

バージョンアップはしたけれど

人は自分の行動の本当の動機を知らない。 少しでも心理学や心理療法をかじったことのある人にとっては常識だが、多くの人にとっては、そうではない。「私は○○だから××した」と、自分ではちゃんと理由がわかっているつもりだし、そう思いたい。思っているのと…

メルモな脳

子供の頃、TVで『ふしぎなメルモ』というアニメが放映されていた。メルモちゃんという主人公の女の子が、赤と青のミラクルキャンディーを食べると、キャンディー1つにつき、10歳若返ったり年老いたりする。ところが、若返るキャンディーを1つと、成長…

猿知恵のエコノミック・アニマル

朝三暮四(ちょうさんぼし) 春秋時代、宋の国に狙公という猿好きの老人がいた。猿が増えて家計が苦しくなったため、飼っている猿に与える餌を減らそうと考え、狙公は「これからはトチの実(どんぐり)を朝に三つ、暮れに四つやる」と言ったが、猿が「少ない…

おサルな私たち

よりよい社会や経済システムを考えようとすれば、人間の行動や価値観の基礎となっている(支配/制限しているともいえる)ものが何か?について知らなければならないと思う。それは、「人間とはなにか?」という問いでもあり、人類は長年この問題に取り組ん…

こんなにあるヒューリスティクス

情報分析の落とし穴、無意識のうちに人の判断・認識を誤らせるヒューリスティクスには、いろいろなものがあるようだ。 典型のヒューリスティクス(リプリゼンタティブネス・ヒューリスティクス)一方が他方の典型であったり似ていたりすると、両者を無意識の…

便利で不都合なバイアス

情報分析の世界には、「ヒューリスティクスの問題」「マインドセットの問題」というものがあり、インテリジェンス研究や心理学において研究されているそうだ。判断や評価をするさい、私たちは下記のように、一つ一つ、コツコツと思考を積み重ねて結論を導き…

情報分析のアートとサイエンス

たくさんのインフォメーションを精査し、判断・行動に役立つインテリジェンスを生み出す「情報分析」は、パズルにたとえると、完成図がないばかりか、ピースの数が揃っているかどうかもわからない、関係のないピースも混じり合っているような状況下で、それ…