... listening to 4'33" 

調和的でサスティナブルな社会・経済システムとは?変化の激しい世界で歩きながら考える。

risk management

風が吹けば桶屋が…地球が温暖化すれば…

ナショナルジオグラフィックのサイトに非常に興味深い記事が載っていた。 最新の研究から、地球温暖化により人間の暴力行為や紛争のリスクが増大することが示されたというのだ。研究は、気候学、考古学、経済学、政治学、心理学といった分野から、気候、気温…

社会も早期治療が肝心

完璧とはいかなくても、まともな法律があり、警察や裁判所がちゃんと機能しているのは素晴らしいことであり、けして当たり前のことではない。こういうニュースを見るとつくづくそう思う。メキシコの村が自警団結成、拘置や裁判も - YouTube日本人は治安の良…

赤い本と赤い大国の関係

赤色の本『2052~今後40年のグローバル予測』は、今から40年前(正確には41年前)の1972年に出版された、かの有名なローマ・クラブ『成長の限界』を踏まえ、さらに次の40年を予測する21世紀への警告書(!)である。その内容は、地球温暖…

スイスには絶対なれないけれど

このまえ、職場のアラサー男性同僚と話をしていて、彼が永世中立国のスイスを、反戦平和主義の国とイメージしていたことがわかった。スイスは強力なスイス軍と民間防衛で世界的にも有名だが、彼のような若い世代でも、いまだに日本人の多くがそのようなお花…

バーチャルウォーターと食糧危機

「バーチャルウォーター」という言葉をご存知だろうか? 日本は山や森林が多く、気候も梅雨、台風など雨が多い。日本は他国と比べて水資源が豊富で、量的な問題はほとんどない。私たちの多くはそう考えているのではないだろうか?だが、日本は食糧の多くを輸…

再び水の話

水の話に戻る。 地球上にある水の97.5%は海水で、2.5%が淡水だそうだ。さらに、その淡水のうち、69.5%が永久凍土や氷河なので、人間が利用できる水は残りの30.5%、つまり地球上の水のたった0.8%しかないということになる。これは20…

「推奨」が「命令」に変わってからでは遅い

私の勤務先(欧州系企業)が、「当面中国への渡航(香港を除く)は推奨しない」という方針を固めた。 香港を対象外とした理由は、アジア・パシフィック地域のヘッドクォーターがあるため、マネージャー以上の人間は、ことあるごとに香港オフィスに出向かない…

今も昔も水は命

雨不足で首都圏の水甕であるダムの貯水量が減っている。 折しも『環境の文明史』(洋泉社新書)を読み返し、人類にとっていかに水資源が重要か再認識した。水をめぐるトラブルは、紀元前、おそらく人類が農耕を始めた頃にはすでにあり、今日までずっと続いて…

電力卵と小売自由化への一歩

『全ての卵を一つのバスケットに入れてはならない。(Don't put all your eggs in one basket.)』という言葉は、投資関係で頻繁に出てくる格言だが、私は電力ほど、この格言が当てはまるものはないのではないかと思っている。福島第1原発事故が起きるまで、…

安否確認システム

今日で、東日本大震災から1年になります。 あらためて犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災されたみなさまと、そのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。2011年3月11日に発生した東日本大震災による死者行方不明者は、1…

そりゃいつかは噴火する

1月下旬頃から、富士山噴火の前兆現象がマスコミやネットで話題になっており、いろいろな憶測が飛び交っている。 それに反応してか、気象庁が問題となった現象の一つについて、噴火との関連性を否定する説明をわざわざ発表したようだ。 「富士山で湯気、噴…

目的はサバイバル

最近のニュースによると、東京大地震研究所は、首都直下型など、南関東におけるマグニチュード7級の地震が4年以内に発生する確率が70%になるという試算を出したそうだ。私はどうも、「確率」という概念がイマイチ腑に落ちないのだが、地震の起きるメカ…