... listening to 4'33" 

調和的でサスティナブルな社会・経済システムとは?変化の激しい世界で歩きながら考える。

what's humanity

いじめと脳と寺子屋

前回、ジョセフ博士の「普遍的倫理モジュール」について少し触れた。他の本で引用されていたのを読んだだけなので詳しい内容は分からないのだが、おそらくこのモジュールは、人類の長い歴史の中で培われてきたものではないだろうか。その一万年以上にわたっ…

いじめは人間社会のバグか?

いじめ行為が継続的に行われている場合、少なくとも率先していじめている子供には、その行為に何かしらの快感・快楽が伴っていると考えてよいだろう。いじめ行為によって得られる快感は、ゲームをしている時に感じるようなものかもしれないし、優越感、いじ…

数字と計測は人間の意識を変えたか?(数感覚、数字、数えること 2)

サルの計算能力実験の記事で、「数感覚」という言葉をはじめて知ったけれど、その前から、数を把握するのに「数字」や「数える」という行為は必ずしも必要でないことは認識していた。 ただ素朴な疑問として、数感覚という直感的な数の把握の仕方で、一体どの…

数を把握する動物たち(数感覚、数字、数えること 1)

2012-04-04の記事で、インカ人の数の把握の仕方は、私たちとは違って、もっと右脳的・直感的だったのではないかと書いた。それが本当かは分からないが、そのとき私の頭の片隅には、以前ナショナルジオグラフィックのウェブサイトで読んだ、魚をつかった実験…

バージョンアップはしたけれど

人は自分の行動の本当の動機を知らない。 少しでも心理学や心理療法をかじったことのある人にとっては常識だが、多くの人にとっては、そうではない。「私は○○だから××した」と、自分ではちゃんと理由がわかっているつもりだし、そう思いたい。思っているのと…

メルモな脳

子供の頃、TVで『ふしぎなメルモ』というアニメが放映されていた。メルモちゃんという主人公の女の子が、赤と青のミラクルキャンディーを食べると、キャンディー1つにつき、10歳若返ったり年老いたりする。ところが、若返るキャンディーを1つと、成長…