... listening to 4'33" 

調和的でサスティナブルな社会・経済システムとは?変化の激しい世界で歩きながら考える。

2013-01-01から1年間の記事一覧

風が吹けば桶屋が…地球が温暖化すれば…

ナショナルジオグラフィックのサイトに非常に興味深い記事が載っていた。 最新の研究から、地球温暖化により人間の暴力行為や紛争のリスクが増大することが示されたというのだ。研究は、気候学、考古学、経済学、政治学、心理学といった分野から、気候、気温…

収奪的経済制度とイノベーション

このところ、ブログを書く余裕がなくなってきた。本だけは何かしらマイペースで読んでいるが、今読んでいる、『国家はなぜ衰退するのか:権力・繁栄・貧困の起源』がなかなか面白い。歴史があまり得意でない私は、さしたる根拠もなく、技術革新はいつの時代…

それは無くならないことを意味するのか?

ネットで聴いているBBCワールドニュースは、このところ毎日のようにトルコの反政府デモと内戦の続くシリア情勢を取り上げている。聞くたびに何とか早く解決しないものかと思うが、このような紛争や戦争・テロも、複雑性の研究においては、道路や市場での…

競争の効用

以前、今時の小学校の運動会は、1位2位といった順位をつけないとか、かけっこでも、みんなで一緒に手をつないでゴールすると聞いてビックリしたことがある。「それって都市伝説じゃないの!?」と今でも半信半疑なのだが、確かに日本では過去の過剰な受験…

ルフィが目指すのは女王陛下

このまえTVを見ていて、『パイレーツ・オブ・カリビアン』がディズニー映画だと改めて認識した。そういえば、漫画の『ワンピース』も海賊の話だし、なんで海賊なんだろう?山賊がヒーローの物語って聞いたことがない気がする。私が知らないだけ?と、急に…

雇用チーズを食べたのは誰?

ちょっと気になっていた本、『機械との競争』の著者、エリック・ブリニョルフソンMIT教授のインタビューがオンライン記事になっていた。ありがたい、これで読んだ気になれる(笑)。インタビューによると、そもそものきっかけは、米国で2年前にイノベー…

社会も早期治療が肝心

完璧とはいかなくても、まともな法律があり、警察や裁判所がちゃんと機能しているのは素晴らしいことであり、けして当たり前のことではない。こういうニュースを見るとつくづくそう思う。メキシコの村が自警団結成、拘置や裁判も - YouTube日本人は治安の良…

健康な野菜と社会

『なめ敵』では、国境をはじめとする社会のさまざまな境とコントロールの起源を、オートポイエーシスと細胞の基本構造である膜と核に求めているが、その部分を読んだときに思い出したことがある。以前、無農薬・無肥料で育てた自然栽培野菜を宅配購入してい…

なめらかにすべきものは何か

青い表紙の本、『なめらかな社会とその敵―PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論』に提示されているシステムは、タイトル通り、今の世界を「なめらかな社会」に変える貨幣・投票・法・軍事システムを提示している。 正直、本書に羅列された数式はさっ…

赤い本と赤い大国の関係

赤色の本『2052~今後40年のグローバル予測』は、今から40年前(正確には41年前)の1972年に出版された、かの有名なローマ・クラブ『成長の限界』を踏まえ、さらに次の40年を予測する21世紀への警告書(!)である。その内容は、地球温暖…

赤と青の示す未来

私に限らず、多くの人が自分の国や世界、そして地球環境がどう変化していくのかに関心を寄せている。 それは、単に自分の仕事やライフプランを左右するものだから知りたい場合もあれば、世の中が今抱えている問題や将来起きるであろう問題をどう解決または回…

世界はフラット化しているか?

ここ十年くらいのあいだだろうか?パソコンとインターネットの普及から、瞬く間にバーチャルな世界が一般の人々にとって当たり前になった。ソーシャル・ネットワーキングは、世界をよりボーダーレスでフラットにしているように見える。 だが、たとえ電脳空間…

江戸の除夜の鐘は経済リセット

(前記事のつづき)…で、実経済からも離れて亡霊化肥大化したお金は、ときに膨らみ過ぎた風船のようにはじけて実経済にも多大なダメージを与える。それならば、定期的な「リセット」によって健全な経済状態を維持するのは、直感的には理にかなっている気がす…

ここらで一度お金のこと

そもそも、はてなを始めたメインの動機がお金について書くことなのに、ダイアリーからブログへ移ってからというもの、お金に関する記事は皆無。まったく書いていない(爆)。もうちょっと勉強してからと思いつつ、お金についても経済についても一向に理解が…

資本主義 vs? 社会主義

ちまちまと本を読んだりネットで情報を調べたりしてきて少しは世の中のことが分かったというと、むしろ感覚的には逆のような気がする(汗)。以前は分かっていないことさえ分からなかったのだから、無知の知が芽生えたとも言えるが。何となく分かった気にな…

スイスには絶対なれないけれど

このまえ、職場のアラサー男性同僚と話をしていて、彼が永世中立国のスイスを、反戦平和主義の国とイメージしていたことがわかった。スイスは強力なスイス軍と民間防衛で世界的にも有名だが、彼のような若い世代でも、いまだに日本人の多くがそのようなお花…

1996年の記事から2013年を憂う

突然だが、私たちは自分たちの国が一番、米国と親密で深い関係にある―少なくともアジア諸国の中では―と何となく思っていないだろうか? 私は最近ある本を読んで、漠然とそんなふうに思っていた自分に気がついた。しかし、やはりそれは思い込みだったみたいだ…