江戸の除夜の鐘は経済リセット
(前記事のつづき)…で、実経済からも離れて亡霊化肥大化したお金は、ときに膨らみ過ぎた風船のようにはじけて実経済にも多大なダメージを与える。それならば、定期的な「リセット」によって健全な経済状態を維持するのは、直感的には理にかなっている気がする。
このような発想はタイムダラーのような期限付きのお金というコンセプトへも繋がるが、偶然ネットで見つけた対談によると、江戸時代の日本は、そのようなリセット機能を文化の中に組み込んでいたようだ。
その対談の中で竹中氏は、大晦日の除夜の鐘で借金が全部リセットされ、贈与が決定するという話をしている。そして江戸時代の経済が贈与経済だったと指摘し、贈与はこれからの資本主義を考える上でもキイワードになると語っている。
それにしても、この竹中平蔵氏と佐藤優氏の対談は面白い。GQって、今まで男性ファッション誌ぐらいにしか思っていなかった。内容もさることながら、受け答えのしかたに二人のキャリア、バックグラウンドの違いが如実に出ていて、読んでいて思わずニヤリ。
竹中さんはアカデミーヒルズで二度ほどナマで見た時、正直オーラ感じなかったけど(爆)、お見逸れしました。m(_ _;)m 私が参加したイベントでは、きっとぜんぜん本気出していなかったんだね(笑)。