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調和的でサスティナブルな社会・経済システムとは?変化の激しい世界で歩きながら考える。

2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ピダハンについて 5

交感的言語が無い以外にも、彼らの言葉にはユニークな特徴がある。 まず、ピダハン語には比較級―「これは大きい、あれはもっと大きい」のような表現がない。また、完了した過去を語る叙述も見当たらなかったそうだ。 それだけではない。赤、青といった色彩を…

ピダハンについて 4

言語学には「交感的言語」という用語がある。「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」「ごめんなさい」のような、何か新しい情報を提供するものではないが、単に相手を認めたり、善意や敬意を表したりして、社会や人間関係を維持する働きをする言葉であ…

ピダハンについて 3

前回の記事で書いたように、ピダハン社会には権力や個人に対する集団からの強制というものがほとんどない。それだけでなく、プライベートな人間関係においても、他者に指図するようなことは基本的によしとされない。そして、これは子供のピダハンに対しても…

ピダハンについて 2

人間は、なかなか自分がどんな偏見や先入観を持っているか気がつかないものだ。私も例外に漏れず、エヴェレットの本を読むまでは、いわゆる先住民と呼ばれる人々の社会に対して間違った思い込みを抱いていた。 その一つが、どのような人間社会にも(そしてお…

ピダハンについて 1

本当に読む価値のある本というのは、自分の先入観や固定観念を壊して、価値観や認識の見直し・変更を迫るような内容のものだと思う。以前『凡才の読書術 2』でも書いたが、私たちはともすると自分が何となく感じていることを支持してくれるような情報ばかり…

フリマ女子と代替通貨

このところ風邪をひいたり、仕事もプライベートも忙しかったりで、なかなか記事が書けなかった。書きたいことは色々あるのだけれど、しばらくは忙しい日々が続くので、文章の書き方を工夫しないとアップが難しいかもしれない…。それはともかく、TVで見たと…