... listening to 4'33" 

調和的でサスティナブルな社会・経済システムとは?変化の激しい世界で歩きながら考える。

フリマ女子と代替通貨

このところ風邪をひいたり、仕事もプライベートも忙しかったりで、なかなか記事が書けなかった。書きたいことは色々あるのだけれど、しばらくは忙しい日々が続くので、文章の書き方を工夫しないとアップが難しいかもしれない…。

それはともかく、TVで見たところによると、最近のフリーマーケットは、出店者も来訪者も、高校生から二十代前半くらいの若い女性が増えているそうだ。
その背景には、フォーエバー21、H&M、Abercrombie&Fitchといったファストファッションのブランドが増え、最新流行のオシャレな洋服が手軽に安く買えるようになったことがある。今時のオシャレ女子は、服を買っても長く着ることなく、数回着たらフリマで手放し、そこで得たお小遣いでまた新しい服を買って、どんどん服を回転させていくのだ。数千円~1万円くらいで買ったファストファッションの洋服が、フリマでは300円ほどで売られている。
また、彼女たちは単に洋服を売り買いするだけでなく、出店者の女の子が買い手の女の子にコーディネートのアドバイスをしたり、行きつけの美容院などの情報も交換もする。そのような情報交換を含むガールズトークも、彼女たちのもう一つの楽しみになっているのである。

ところで、ブログ開設当初から、いずれ代替通貨について書きたいと思いながら、勉強不足で未だに書けていない。ただ、代替通貨というものは、最初から導入を計画しデザインされたとしても、必ずしもうまく流通定着するものではないし、本当に経済状態が厳しくなった時、こういうフリマのような現場から自発的に出てくるのが自然なかたちなのかもしれないと、女子で賑わうフリマの映像を見て思った。

しかし、今の時代のように、国家通貨(日本なら日本円)を使うことの利便性が非常に高いと、本当によほどのことがない限り、みんながすすんで代替通貨を使うようになるとは思えない。代替通貨が市場で流通するようになるのは、現行の通貨がよほど使い辛くなるか(貨幣価値の暴落、流通量の激減)、代替通貨を使う方がメリットのある場合だろう。すでに代替通貨化しつつあるマイレージやポイントは、後者にあたる。

それに、フリマの主宰者がいきなり代替通貨を発行するのも、あまり現実的ではない。フリマ利用者へのサービスや集客ツールとして配られるギフト券やクーポン券のようなかたちが、現実にはあり得そうな気がする。たとえば、出展者でない来訪者が、いらなくなった服などを持ち込み、フリマ主催者に提供して、クーポンやポイントをもらう。そして、それを会場で買い物をするときに使う。
今なら、紙媒体よりスマホを使った電子クーポンや電子ポイントのやり取りの方がリアルだろう。出店者側にも若者が増えているのだから、ボランティアでポイント交換システムやアプリの開発をする人が出てきても、けしておかしくはない。

勉強不足と時間不足で結論めいたものも書けないが、フリマ女子たちは、たとえ経済が崩壊しても、たくましくオシャレを楽しみ続けるだろう。「未来は子供たちがつくっていくのだな~」と、どちらかといえば彼女たちのお母さん世代の私は、しみじみ感じたのだった。