... listening to 4'33" 

調和的でサスティナブルな社会・経済システムとは?変化の激しい世界で歩きながら考える。

P.F. ドラッカー

今さらというか今頃になって、先月初めてP. F. ドラッカー氏の本を読んだ。しかも2002年に出版された本。。。

もしドラ』の大ヒットで、ただ漠然と“企業のマネジメントや経営哲学で有名な人”ぐらいのイメージしかなく、ゆえに興味もなかったのだけど、、、お見逸れしました!

たまたまAmazonで検索中に見つけた『ネクスト・ソサエティ』には、先に読んだ、A. トフラー氏の『富の未来』とかなり共通する近未来像が描かれている。

私は、東日本大震災以来、“企業は、単なる商品(モノ・サービス)の提供と雇用の創出を超えて、(地域)社会に貢献できるのか?” その可能性について何となく考えていた。

それに対するドラッカー氏の答は極めて明確、“NO”だ。

 「他方、利益に関心をもつだけの市場には社会の面倒を見ることに関心も能力もない。」(P209)

ま、確かにね、、、たとえトップが望んだとしても、従業員の給与を減らしたり、ステークホルダーの利益を無視してまで社会貢献をすることは不可能だ。せいぜい企業のイメージアップや将来のリクルート効果とコストを天秤にかけて、メリットがあれば多少の寄付やボランティア活動をする程度に留まるのが関の山だろう。

ドラッカー氏は、かつて家族や地域コミュニティが担ってきた社会の機能を、今後都市部において果たすのは、非営利団体のNPOの役割だと主張していて、“生産消費者”の重要性を唱えるトフラー氏の見解と共通するところがある。

ウチのお偉いさんたちも読んでるのかな?