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調和的でサスティナブルな社会・経済システムとは?変化の激しい世界で歩きながら考える。

凡才の読書術 1

限られた時間と頭脳(私の場合)で効率よく読書をして、必要な情報を集め、知りたいことへの理解を深めるにはどうしたらいいのだろう

次々出版される書籍、インターネットやスマホの普及。それらを介して増殖する情報を処理する方策として、多くの人々(とくにビジネスパーソン)は、自らの情報処理能力を高めるという方向で対応しようとしているようだ。その典型は、「朝活」などの時間活用術と(多分何度目かの)速読ブームなのかもしれない

実は昔、かなり真剣に速読をマスターしようとして挫折した経験がある。一口に速読と言っても、やり方は数種類あるようだが、いずれにせよ、もともと五感のうち視覚がメインシステムでない人にはキビシイと思う。向いているのは言語を使わずに映像だけで思考できるタイプの人だ。

以前、ネットにアップされているラジオ番組で、佐藤優氏が某首相は速読ができると言っているのを聞き、正直、「速読できなくてよし!」と思った(失礼)。

頭のイイ人は世の中にたくさんいるし、情報処理能力は子供の頃からパソコンや携帯を使いこなしている世代にはかないっこない。別に競ってるわけじゃないけど、そういう世間のメインストリームとはむしろ逆を行った方が、自分には向いているし、本当に欲しい答が得られそうな気がする。

こういう時代だからこそ、“長考”、“熟考”、“ものごとを本質的に捉える能力”が必要なのでは?とも思う。もちろん、自分にできるかは別だけど。