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調和的でサスティナブルな社会・経済システムとは?変化の激しい世界で歩きながら考える。

凡才の読書術 2

とはいえ、情報(素材)は多いに越したことはないだろう。それが難しいなら、厳選するしかない。
私は、読むべき本を探して決定するのに、結構時間を割いている。その点でもネット時代は本当に有り難い!家に居ながら知りたいテーマに関する本を検索できるし、レビューもタダで読める。ただしレビューは鵜呑みにはできないので、必ず評価の高いものと低いものを併せて読むようにしている。それでも判断に迷ったら、実際に書店へ足を運んで立ち読みして決める。今は椅子があって堂々と座り読みできる書店もあるので、これも有り難い。

そして、一つのトピックについて複数、少なくとも2冊以上、なるべく対立的または対照的な立場・主張のものを読むのが理想だと思う。
人間心理として、いくら先入観を避けバランスよく公平にものを考えたいと思っていても、心のどこかで特定の結論をすでに用意してしまっていて、それを支持するような内容の情報ばかりをピックアップしてしまうものだ。
たとえば、原発問題について調べようとするとき、資料を集める時点で放射能漏れへの恐怖心が潜在意識にあれば、それを裏付けるような反原発の本ばかりを手に取って、「ほうら、やっぱりね」となりがちだろう。
まあ、自分の価値観とは合わないけれど読みたいと思える本を探すとなると、実際にはなかなか難しいのだけれど。

あと、(年齢的にも)読んだものがなかなか頭に入らないという問題については、私はなるべく今一番自分の中でホットな内容、その時一番読みたい本を読むようにしている。ただ少し難点があって、今読んでいる本が途中の段階で次に読みたい本を探して買っておくと、読み終わった時にはもう興味のベクトルが変わっていて、結局それとはまた別の本を読んでしまうことが多々ある。
こうして、ここ一年ほどで家には、まだ読んでいない本が7、8冊くらい溜まってしまった(苦笑)。