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女性宮家と皇位継承問題

私は、TVは基本的に平日朝の情報番組しか見ないし、新聞もとっていない。マスコミ、特に東京のTV局は基本的に信用できないと(福島原発事故報道でますます)感じているので、関東在住にもかかわらず、ネットで関西のニュース番組をチェックしたりしている。
今日は、以前から気になっていた問題に関する番組動画を見たので、それについてメモしておきたい。

2011.01.11放送 関西テレビ 『ニュースアンカー』より>

野田政権は今年、女性皇族が一般男性と結婚しても皇室を離れず、女性宮家を創設するという皇室典範改正案の検討に取りかかる。が、青山繁晴氏によると、野田政権の本当の狙いはその先にあるという。
1/6の記者会見で藤村官房長官は、「今回は、当面対応を急ぐ必要のあるこの女性皇族の問題に絞り、皇位継承とは切り離して検討を行う」と話した。青山氏によれば、その言葉に対する多くのマスコミの反応とは違い、その本意は中長期的には皇位継承の問題を扱うと言っているのと同じだという。

現に政権は、小泉政権時代に「皇室典範に関する有識者会議」の座長代理を務めた、園部逸夫元最高裁判事を内閣官房参与に起用した。園部氏は、「女系天皇」容認派で有名な人物。青山氏は、園部氏を女性宮家の創設問題を担当する内閣参与にするという話を発表直前に、ある電話で聞いたそうだ。

2005.11.24に出された皇室典範に関する有識者会議「報告書」の主なポイントは、
女性天皇および女系天皇を認める
皇位継承順位は、男女を問わず第1子を優先.
女性天皇および女性の皇族の配偶者も皇族とする

この動きには、今も力を持つ旧内務官僚の存在があるそうだ。このままだと天皇陛下がいなくなるというのが理由だが、青山氏に言わせると、「やることが逆」だという。
戦後、占領軍が中心になって、14あった宮家のうち11が廃止された。その旧宮家の皇室復帰と、皇室の女性が旧宮家の男性を養子に迎えて、まずはできるだけの努力をするべきだというのが、青山氏の意見だ。皇室の万世一系は、過去何度か途絶えそうになりながらも、この方法で繋がれてきたのである。